JINKI 24 束の間の休息を

「小河原さん、さつきちゃんとデートしてくださいっ!」

 両兵は橋げたを眺めつつ、その言葉を聞いていた。赤緒の表情を見やり、それから額へと手をやる。

「ひゃっ……! 何するんですか!」

「……熱でもあるんじゃねぇかって。オレがさつきと? 何でだよ」

「もうっ! 冗談とかじゃないんですから。……小河原さんはいつだってそういう……」

 両兵は耳をほじくりながら問い返す。

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