JINKI 27 柊神社、格納庫の怪

「あのさ……ちょっといいかな、五郎さん……」

 エルニィの潜めた声に五郎はきょとんとする。そうでなくとも自分にエルニィが声をかけるのは珍しい。きっと、何か用があるのだと感じ、にこやかに応じていた。

「何でしょう? 困ったことでもありましたか?」

「いやまぁ……困ったって言うか、日本って変だよね、って話」

「変……と申しますと?」

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