JINKI 71 想い、桜の下で

「……なぁーんか、呑気だよな、連中」

 ぼやいた両兵に隣に座った南が首を傾げる。

「そう? 日本人ってみんなこんなもんよ?」

「……分かんねぇのは、何でオレが、朝の五時からこんな場所でわざわざ張らなきゃならんのか、ということだっての」

 両兵は周囲を見渡す。時刻は既に朝の七時を回ったところだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です