ウィンブルガ 1 真白&飛花 悲惨なる末路

 ――新たに開発された薬品で、飛花に陣痛を起こさせ、胎内の爆弾を取り出す。

 根室の口から語られた狂っているとしか思えない公開陵辱に真白は吐き気を必死で抑え込む。飛花の味わったであろう屈辱、恐怖、苦痛を思うと、涙が溢れそうになる。

『そんなすごいことしていたのなら向こうへ……』

『いやいや、これからこっちも……』

 この最悪の見世物を見物しに来たドミネイターの声が真白の耳に届く。

(飛花ちゃんが……そんな目に……それに爆弾って……)

 真白はアヴァン・ルージュの女兵士の〝聖弾〟のことを知らなかった。飛花がこれまで黙っていたことをとやかく言うつもりは一切ない。敢えて言わなかったのだろう。それよりも、彼女たちの覚悟の強さを踏みにじる様なドミネイターの許されざる行為に対して、怒りで視界が赤く染まる。

「ふふふ、せっかくですから、向こうの音声も聞かせてあげましょう」

 根室がリモコンを操作すると、スノゥの声が会場に聞こえるようになった。

『そういや、お前処女なんだろ? 1発目で無惨に膜は裂け散る訳だけど……こんなもので処女喪失する気分はどう?』

『ふんっ、どうでも良いわよ、そんなこと。やるならさっさとやれっ!』

 強気に抵抗する飛花の様子に、ドミネイターには屈していないのだと安心する真白。これから、飛花を屈服させるために行われるであろう酷い責めは何とかして止めさせたかった。

(どうすれば、どうすれば良いの……このままじゃ飛花ちゃんのが……)

 必死に頭を巡らせながら、スクリーンを睨み付ける目尻には涙が浮かんでいた。根室は飛花が責めを受ける所を真白に見せたいのだ。ここで、「自分が全て引き受けるから飛花を解放しろ」と言ったところで、無意味なことは分かりきっていた。

『鐘突きは1回でも受ければ正気を失うほどの苦痛なんだろ? さっきみたいに思いっきりもがき苦しめよ。今回はお前が負けを認めるまで続くからな。抵抗すればするほど苦痛が長引くぞ』

『ふっ、何度も言ってるでしょ、私は絶対に負けないって!』

「や、止めて……」

 真白が逡巡している間にも、飛花が次の責め苦への階段を着々と上がっていく。

『良い度胸だ……やれっ!!』

 スノゥがそう叫ぶと、右手を頭上に上げる――それが合図となった。

 飛花の四肢を飲み込んでいる装置が薄っすらと光を帯び、股下の部分が波打ったかと思った瞬間……

  ドォンッッッ――!!!

 雷が落ちるような音が轟いた。同時に、飛花の下腹部がボコンと膨らみ、その部分がバチバチと帯電している。凄まじい衝撃に飛花の身体は弓のように反り返り、数秒遅れて、

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――っっ!!!』

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