「鉄串に私の処女を捧げさせてくださいっ!! どうかお願いしますっ!!!」
それは年頃の少女が行うにはあまりに屈辱的で悲痛な宣言だった。
カメラが真白の下半身へと寄り、開いた膣口のさらに奥を映し出す。スクリーンには、鮮やかなサーモンピンクの膣壁と彼女の膣が〝未使用〟であることを示す処女膜がはっきりと映し出されていた。
会場から大歓声が沸き起こる。希少な人間とされている真白の処女膜……滅多に見ることが出来ない映像に、見物人の興奮は最高潮だ。
「あははははっ!! 良いでしょう!! 望み通りにしてあげましょう!!」
見物人以上に興奮した根室が肉棒を完全にイキリ勃たせながら処刑の開始を告げた。
「スノゥさん、こちらも先に進めますので、鐘突きはそれくらいで……あぁ、構わないでしょう。ではあと10回で」
根室が通信機でスノゥに連絡を入れる。
真白が身体を差し出したにも関わらず、飛花への責め苦を続けるようなやり取りが行われていた。
「ちょっと……あなた、何を言って……約束が違うじゃないっ!!」
「んん? 何故私達が、敗者であるあなたの言うことを聞く必要が? 本来、彼女は死ぬまであれを受ける予定だったのですよ。それより、あなたもいい加減、自分のことを考えた方が良いのではないですか?」
「くっ、そぉっ!!…………え、きゃあっ!?」
突然、人機が真白の身体を高く掲げる様にして持ち上げた。手足はがっちりと固定され、〝土〟の字のような体勢である。
「実はですね……あなたのために特別な鉄串を造ったのですよ」
根室が命じると、数人のドミネイト兵が台車に乗せた鉄串を運んで来て、真白の丁度真下に来るように設置した。
「な、何よ……これ……」
真白の目が大きく見開かれ、はっきりと恐怖が浮かぶ。
――その鉄串は真白が見聞きしたものとかなり異なるものだった。まず目立つのはその色……真白がこれまで見てきた鉄串は無骨な黒色だった。しかし、今回、真白のために用意されたと言う鉄串は……
「あなたの名前にちなんで、真っ白にしたんですよ。気に入って頂けましたか?」
根室が真白を見上げるが、その視線の先は真白の目では無く、これから冷たくて硬い無機物で〝初めて〟を散らす最後の未使用性器に釘付けだ。
「………………」
真白は黙って、数分後に自分の膣を貫く部分を睨み付けていた。
鉄串のことは、戦巫女から聞いていた。ミズノハ兵装と太刀神楽でドミネイターに抵抗していた天津之黄泉兵が恐怖した〝人の盾〟。それは、捕らえた戦巫女の四肢をただ拘束するだけでなく、男性器を模した串の部分で膣を貫き、固定する。性器を異物で乱暴に犯された上、敵に利用される屈辱的な責め具なのだ。
その〝女性を苦しめる部分〟は、男性器よりも長く、絶対に女性器に入りきらないように設計されている。そのため、鉄串に刺された女性は皆、全体重を子宮で受け止めることになる。この状態で人機が持つ盾として使用されるのだ。凄まじい衝撃で女性器が〝壊れて〟しまう女性兵も少なくなかった。
さらに、簡単には抜けないように太さも相当のもので、極めつけは設計者の悪意を感じるゴツゴツとした丸い突起の存在だ。ただでさえ、その太さによって膣壁と密着している状態で、その突起が膣肉を擦りながら刺激を与えるのだ。濡れていない膣内にとっては、耐え難い苦痛となる。
今回、真白のために用意された鉄串は、普段使用されているものよりもさらに凶悪だった。
太さと長さはさらに増している。突起はまるで苦瓜の如く、ボコボコとはっきりと浮き出ており、容赦なく膣壁を責めるだろう。そして、真白の奥の奥に当たる先端部分は若干鋭角の円錐状になっていた。この角度は、捕らえた女性を用いた試験によって〝子宮は壊さず、最も苦痛が大きな形状〟になるよう調整されているのだった。
「なかなか素敵な形でしょう? 一生に1回の処女喪失……しっかり記憶に残るものにしないといけませんからね」
あれだけ真白の初めての相手になることに拘っていた根室。しかし、今はそれ以上に真白を苦しめ絶望させ、支配することに全力だった。
根室が人機に合図を出すと、真白の身体が徐々に鉄串の方へと下降していく。真白と鉄串の距離が近くなっていくほど、会場の熱気が増していく。
「くぅっ……!」
そして、ついに鉄串が真白の割れ目にぴたりと当たった。大陰唇に感じるひんやりとした感覚が、〝初めては無機質な異物〟であることを否が応にも自覚させられる。
「さて、改めて処女を捧げる旨、しっかりと宣言してもらいましょうか」
この期に及んで、まだ根室は真白の〝脱処女宣言〟を要求した。だが、真白に拒否権は無く、断れば、飛花に苦痛が上乗せされるのは明らかだった。
(こんなのが……こんなのが、私の初めてなんて……故郷も家族も奪われて、純潔すら見世物にされて……)
悔しさで涙がどんどん溢れてくる。
真白も、いつかは愛した男と身体を重ねるのだろうかと、ぼんやりと考えたこともあった。女性ならば誰だって憧れる。しかし敗北者の現実は残酷だった。
「…………私、真白・ミューラーは……鉄串に……っ……鉄串に処女を捧げさせて頂きます!!」
――その瞬間、真白の身体がストンと急降下し、膣内に鉄串がめり込んだ。全く濡れていないデリケートな膣肉を抉りながら侵入した鉄串は、一気に真白の女性器を征服した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛――――っっ!!!!!!」