~1年後~
「ひ、飛花ちゃん…………!」
「姉さん…………」
2人はとある一室で対面を果たしていた。
この1年間、2人は顔を合わすことを認められなかった。ただ、お互いが生きていることを聞かされ、それを励みに心を折ることなく、恥辱と屈辱、苦痛に耐え続けて来た。
そして、ようやく会うことを許され……お互いの変わり果てた姿に絶句した。
――2人の腹部は大きく膨れ、その中に新たな命が宿っていることは明らかだった。
真白は根室に〝飼われて〟いた。
あの公開陵辱の後、根室の自宅に監禁された真白は毎夜、根室の〝相手〟をさせられた。しかし、真白は行為の最中、絶頂はおろか、喘ぎ声を出すことすらしなかった。根室の肉棒を咥えることも拒絶した。その態度に根室が〝教育〟と称して、仰向けに拘束した真白の喉奥に、肉棒を無理やり挿入して、窒息寸前で引き抜く責めを1日中繰り返した。それからは、フェラチオはするようになったものの、相変わらず喘ぎ声は出すことはなかった。それが真白にできる唯一の抵抗だった。
毎日排卵検査が行われ、排卵日になると冷凍保存された根室の精液が子宮内に直接注入された。ドミネイターの精液の寿命は通常の2倍――真白は心よりも先に卵子が征服されてしまった。
飛花の方はもっと酷かった。
ドミネイト兵の慰み者にされた飛花は毎回激しく暴れて抵抗した。そのため、しばらくするとドミネイト兵達はストレスの捌け口として飛花を拷問し始めた。鐘突きや電気責め、三角木馬責め、水責め……ありとあらゆる責め苦を受け続けた。しかし、飛花は〝真白が生きている〟を心の支えにして耐え続けた。真白同様、排卵の有無を検査され、排卵日には〝精液責め〟が行われた。これは、四肢を拘束し、腹部を抑制帯で押さえ付けた飛花の子宮に有志のドミネイト兵から集めた大量の精液を注ぎ込むというものだった。精液が腹部を内側から押し上げるも抑制帯がそれを押さえ付け、苦痛と共に精液を噴出するというもので、この日は大勢のドミネイト兵が飛花を嬲った。3回目の〝精液責め〟の後、生理が止まった。
「ふふふ、感動の再開ですねぇ」
根室が厭らしい声とともに入ってくる。
「根室っ!!!」
「あんた、よくも姉さんを……!!」
2人の口から根室を罵る言葉が吐き出される。
「2人ともそんな大声を出してはお腹に響きますよ。今日はお2人に良い話を持ってきたのです……あなたたちはこれから初産を迎えるわけですが、別々では不安でしょう? だから隣り同士で、同時に産ませてあげましょう」
そう言って、根室は懐から2本の注射器を取り出した。中には、薄紫色の液体が充填されている。
「ま、まさか……」
2人の顔が青ざめる。
彼女たちの悲惨なる末路はまだ始まったばかりだった…………