ウィンヴルガ 6 真白のとある1日3

 薬の影響を受け、私の身体は、快楽という名の水を渇望するよなうな狂熱を発していた。それに加えて、私の膣ヒダによって根室が感じている快感が指輪を通して伝わり、脳を痺れさせる。そんな中で、かすかに残る理性と嫌悪が懸命に警鐘を鳴らし続けていた。

「ふふふふふ……真白さん。腰が動いてしまってますよ」

 根室は弾けるように揺れる豊かな双乳を目を細めながら見ると、乳輪ごと咥え込み、乳首を甘噛みしてきた。

「う、うるさっ……ああぁっ!! くぅうううっ……!」

 自分でも驚くほど少女らしい切なげな声を上げてしまう。乳首からじんじんとした刺激が走り、それが全身の神経に溶け込んでさらに身体の熱を高めていく。

「んふぅっ!? んああぁぁあっ……!!」

 乳首に与えられた刺激によって膣をきゅうっと締め付けてしまい、根室に快感を与えてしまう。

 人間の三大欲求の1つである〝性欲〟――悔しいが、人間は決してこれには抗えない。薬で身体を火照らされている今、気持ちいいことを身体が無意識に求めてしまう。

(ダメダメダメ……耐えなきゃ……絶対に我慢しなきゃ……!!)

 私の身体はまるで意識に敵対するかのように、腰を淫靡に舞わせる。

「はぁっ、はぁっ! ダメ、よっ、こんなっ……だめだめ、だめ……ぇ……くぅうっ……」

 己に言い聞かせるように自戒の言葉を繰り返す。

 けれど、それとは裏腹に、下腹の奥から沸き起こる性衝動はいやが上にも激しさを増していった。指輪だけなら身体は感じなくて済むし、薬だけなら抵抗できる。だが、2つが揃うのはダメだ。身体も頭も快楽に支配されてしまう。諦めてしまいそうになる。

「んんっ……ふぅっ、ああぁっ……あっ、んぐぅっ……」

 私の秘所は入り込んだ肉棒をマーキングするかのように愛液で舐め上げ、貪欲な獣の口のように開閉を繰り返す。

「あぁ、良いですよ、真白さん……良いですよ……」

 根室がうわ言のように呟きながら体勢を少しだけ変える。膣内に入っている肉棒も向きを変え先端が〝ダメなところ〟を擦った。

「ひっ!? んぁぁあああぁぁぁあああっ!!」

 それだけのことであっという間に絶頂を迎えてしまう身体――それは私の膣内が最も快感を感じるポイントだった。

「イッてしまいましたね。あなたの気持ちいいところは全部知っていますよ。真白さん、もっと気持ち良くなりたいでしょう? その空腹そうなヴァギナにもう1本食べさせてあげましょう」

「え――……!?」

 常軌を逸した提案に私は絶句する。

 頭のてっぺんから爪先までを快楽に浸され、私の膣は自身を貫く肉棒をギッチリと締め付けとても窮屈な状態だ。そこにさらにもう1本を挿入しようと言うのだ。当然のように拒絶の言葉を発しようとしたが、同時に背筋を駆け上がった高揚感が声を引き留めた。

 爪を立てて掻き毟りたくなるほどの子宮の疼き――これを止めるためには……。

(だめ……だめよ、そんな……あぁ……でも……!)

 無尽蔵に沸いてくる性欲がわずかな理性を塗り潰していく。

 あと一歩のところで踏み止まって耐える私に根室が追い打ちをかけた。

「私の型をとって全く同じ太さと長さを再現したディルドです。真白さんの中に私を2本入るのです」

 私はそのディルドから目が離せない。越えてしまいそうになる。

「さて、入れますよ。どうしても嫌ならば止めろと言ってください」

 そう言ってディルドを私の股間に近付けると、膣口と肉棒の隙間に押し当てた。

「ぃ……ゃ……」

 最後の抵抗とばかりに小さく弱々しい声を上げる。

 先端が少しずつ隙間を抉じ開けて入り込んで来る。それに伴って、ゾクゾクとした期待と不安が膨れ上がっていく。

「ほら、入っていきますよ? 止めるなら今ですよ」

「…………くっ……」

 そして、心の天秤が最後に傾いたのは――……

「……くっ、そぉ……負けた訳じゃ、ない……から……」

 私はそう苦し紛れの言い訳をすると、陵辱者の勝ち誇った顔を見ないように俯いた。

「ふふふ、ふふふふふ……それじゃあ存分に楽しみましょうかっ!」

 根室がディルドを持つ手にさらに力を込めた。

「ぎっ!?」

 2本目の亀頭の半分ほどが陰唇の僅かな隙間に割り込み、堪らずビクンと身体を痙攣させ声を跳ね上げた。膣口が限界ギリギリまで拡張され、凶器が少しずつ侵入してくる。

「さすがにきついですねぇ……一気にいきますよっ……!」

「いぎぃ゛い゛い゛ぃっ!!」

 肉棒と膣壁に擦れ合いながら、それは根元まで捻じ込まれた。肉の裂ける音が絶叫でかき消される。緊張で強張った全身に、股間から発せられた激痛が走り抜けた。

「あ゛あ゛っ!! あ゛あ゛あ゛あ゛……!! な、何……? 痛い……いたい、のに……」

 私の身体ははっきりと快楽を感じていた。

 膣が限界まで拡がる極限の痛みの中に、今まで得たことのない至高の快楽があった。

「んはぁあああ――っ!!」

 思わず腰を浮かせると、異常なほどに拡がっている膣口が慌てて元の形状を取り戻そうとするが、すぐにまた2本の剛直が侵入し、鈍痛の残る膣壁を削ぎ落とした。

 指輪を通して送られてくる極上の快感と、股間に迸る痛覚に酔いしれる。

「あぎっ、ひぃぃっ! いっ、ひぃいいいっ!! ひぁああああ――っ!!!」

 今にも裂けそうになっている膣。私はそれを知りつつも、腰を上げて強烈な肉擦れを味わう。

 ――もう理性は完全に吹き飛んでしまっていた。

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