ウィンヴルガ 7 真白のとある1日 4

「あがっ、ひぎっ……ひぃっ、ひぃっ……うはぁっ……ううううっ!!」

 身体の疼きは治まるどころかさらに激しくなっていく。私は絶頂の余韻に浸ることもせず、腰の律動を再開した。

「早く疼きを消したいのでしょう? それならば、そのまま腰を動かして、私のあそこにしっかりと奉仕しなさい」

 言われるがままに腰を落としては上げてを繰り返す。そのスピードは徐々に速く、動きは大きくなっていく。

「ひぎぃいいいっ! ひぁあああああっ!!」

 髪を振り乱すたびに雌臭が部屋に飛び散っていく。甲高い喘ぎ声を上げながら腰をくねらせて乱れ狂う。

 ――仕方ない、仕方ないんだ……この薬を使われて無事でいられる女性は存在しない。そういうふうに作られている。薬の効き目が無くなるまで私は〝雌〟に変えられる……だから仕方ない。

 全身を犯す快感によって秘口からはおびただしい量の愛液が溢れ出し、抽送のたびに聞いたことも無いような卑猥な音を響かせる。

 2本の剛直が合わさり、1本の巨大な肉棒となって、私の中の全ての〝ポイント〟を同時に擦り上げる。

「良いですよ。真白さん! その乱れ喘ぐ姿……綺麗ですよ!」

 私の腰の上下運動に合わせて、根室がディルドを目茶苦茶に動かすと同時に、乳首を噛み千切らんばかりに歯を立てた。

「あぎぃ゛っ!? ひぎぃ゛い゛いっ!! 痛っ! うひゃああああっ! いぁあああっ!!」

 痛みに痛みが重なり、被虐的な快感がさらに高まる。目の焦点も合わず、だらしなく開いた口の端から涎を垂らして喘ぎ続ける。

 愛液と言う名の潤滑油に満ちた膣内だが、それでも限界を越えて拡がる膣肉に擦過痛が走り続ける。

「う゛う゛うっ! い、いたいっ!! おまんこが痛いっ……!! 痛いのに……痛いのにぃっ……!!」

 しかし、私にとって、この激痛こそが疼きを止めるための特効薬であり、ひたすらそれを貪り続けた。

 理性と抵抗を失った今、普段ならば絶対に口にしないような言葉がスルリと出てくる。

「おぉっ! おおぉっ!! 真白さんのヴァギナがピクピクと痙攣していますよ……イッているのですね? 2本も挿入されて痛がりながら感じているんですねっ!? ほら、言いなさい! 〝痛みで絶頂する変態です〟とっ! さぁっ!!」

 根室が自身の肉棒とディルドを交互に動かし、肉槍が子宮を穿つと、脳が快感でバチバチとショートした。

「だめぇえぇっ!! それだめぇぇええっ! イッてる!! イッてるからぁっ!! もうさっきからずっとイキ続けてるからっ! だめだめだめだめぇぇぇっっ!! あ゛あ゛あ゛あ゛――っっ!!」

 一際強く膣が締まった瞬間、根室の肉棒がビクビクと震え出したのを感じた――これがこいつの射精前の合図なのだ。

 肉棒が一回り膨れ上がることによる圧迫感が私を襲う。

「はぁっ、はぁっ、出しますよ! あなたの子宮にしっかり注ぎますからねっ!!」

「んあぁあああああああああっっ!!!!!」

 私の絶頂と根室の射精が重なり合った。

 まるで脳内の細胞が全て弾け飛んだかのような衝撃が走り、快感に溺れ死ぬ恐怖からか、無意識に根室の身体を抱きしめる。

 凄まじい快感によって濃縮されたドロドロの精液は隙間を求めて駆け回り、子宮口と言う出口を見つけると、そこに殺到した。

(量が……多すぎる……っ!!)

 1人分の射精にしては量があまりに多い。子宮内に入り込んだ精液で身重になった気がするほどだ。

「はぁ――っ、はぁ――っ……ふふふ、このディルドは射精機能も備えていましてね。予めディルド内に私の新鮮な精液を充填しておいたのですよ。およそ射精30回分の量をね……」

 根室が2本の剛直を一気に引き抜くと、子宮に入れなかった精液が外に垂れて来た。

「はぁ――――っ!! はぁ――――っ!!」

 瞳を虚空に彷徨わせながら、長い息を吐く。脱力し、ドサッと倒れ根室に抱きすくめられた私の表情には、正気とか理性とかといったものは残っていなかった。

「はぁっ、はぁっ、真白さん、まさかこれで終わったなんて思っていませんよね。あなたの身体は今が一番食べ頃……全身で最高に感じられるようになっていますからね……まだまだいきますよっ!!」

 それから、時間は流れ――……

 やっと解放された私は、浴室でシャワーを浴びていた。

「…………」

 股間から、全身から精液が流れ落ちる。髪の毛にもこびり付き、口の中も生臭い。

 私にはあの後の――根室が2回戦を始めた後の記憶が無かった。気が付いた時には、ベッドの上で気絶していた。

 記憶が無い間、自分自身がどのような目に遭ったのか……それは溢れ出す精液や無惨に腫れあがった秘部、そしてベッドの上に散乱していた淫具を見れば、容易に想像がついた。

「はぁ……はぁ…………はぁ……」

 薬の効き目はもう無くなっているにも関わらず、あまりの快感を浴びた性器は、〝まだ足りない〟と言っているかのように熱を発して疼き、シャワーの水圧ですら快感となって、身体を小刻みに震わせる。

(まただ……また私は…………)

 一通り肌を洗い流すと、続いて膣内にこびり付いた精液を擦り取る。

「んっ……!」

 震える指を中に滑り込ませ、ヒダを擦ると身体が仰け反り、お尻が浮いた。

「んっ、はぁ……はぁ……あっ、ん……はぁっ、はぁっ……」

 身を清めるはずがまるで自慰に等しいその行為に、吐息を漏らしつつ必死に声を我慢する。脳裏に浮かぶのは根室の勝ち誇った満足げな表情……。

「あ……っ! んぁ……っ!!」

 記憶になくとも、自分自身の身体はしっかりと快感を覚えている。まるで、それを私に思い出させるかのように、快感が弾けて私の意識が白くなる。

 膣から溢れて手に付着する精液とは異なる粘液……。

「ちくしょう……ちくしょう……ちくしょう……っ!!」

 いつまでも快感に悦ぶ己の性器に苛立ちをぶつけるかのように、シャワーヘッドを膣へと押し当てた。

「んんん――っっ!!」

 途端に凄まじい刺激が全身で弾け、太ももをガクガクと震わせる。その絶頂に私はギリッと音が鳴るほど歯を噛み締めた。この快感の波は夜の間中、私を苛むだろう。そして朝が来たら、また同じことを繰り返す……。

「ちくしょう……ちくしょう……ちくしょう……っ!!」

 だけど私は、反撃の機会を信じて怒りの炎を心に灯して耐え続けるのだ。この先、どんな地獄が待ち受けていようとも…………。

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