JINKI 84 輝きを誇って

 ざざん、と白波が立って両兵は欠伸を噛み殺す。

「……釣れねぇな」

 ぼやいた視線の先には釣り糸が垂らされており、さらに視野を拡大すれば水平線の彼方まで望めた。

「そりゃ、しょーがないよ、両兵。ここ、釣り堀じゃないもん」

 隣で胡坐を掻くエルニィは自分と同じように釣り糸を垂らしている。ただし、自分と違うのは最新式のロッドを備えており、そこいらの釣具屋で適当に買い揃えた釣り竿ではないことだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です