JINKI 84 輝きを誇って 投稿者:綱島志朗公式サイト管理人 2020年7月25日 JINKI 84 輝きを誇ってにコメント ざざん、と白波が立って両兵は欠伸を噛み殺す。 「……釣れねぇな」 ぼやいた視線の先には釣り糸が垂らされており、さらに視野を拡大すれば水平線の彼方まで望めた。 「そりゃ、しょーがないよ、両兵。ここ、釣り堀じゃないもん」 隣で胡坐を掻くエルニィは自分と同じように釣り糸を垂らしている。ただし、自分と違うのは最新式のロッドを備えており、そこいらの釣具屋で適当に買い揃えた釣り竿ではないことだろう。 ページ: 1 2 3