JINKI 92 巨人狩り 前編①

 ――ああ、今日も夢見ている。

 燃え立つのは絶海の地平。業火に堕ちた漆黒の大地に、巨影が浮かび上がる。

 灰色と薄紫を基調としたその色彩は、今は地獄の炎を照り返していた。屹立するその姿はまさに、天地を縫い留める一本の柱のようにも映る。

『……こちらでもモニターした。よくやってくれたね、ヴィオラ』

「いえ、御意のままに。セシル様」

『称賛しているんだ。試験型人機、《ティターニア》。その神髄を引き出すのに、君ほどの適任もいないだろう』

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