JINKI 103 乙女の秘密

「……あれ? 境内にあんな暗幕……あったっけ?」

 テーブルを拭いている途中で庭先に目線を向けると、不意に視界に入った縦長の箱に赤緒は小首を傾げる。

 気になって近づいてみれば、大きさはほとんど人間一人分程度。広さも、それほどにない。

「……五郎さんかな? それとも、これも新しい、アンヘルの……?」

 神事用の何かかと思って赤緒は仔細に観察する。

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