2人の口から同時に迸る悲鳴。
「あ゛ぎっ!! い、痛い、痛い゛ぃぃ!!! ああぁぁっ!! あ゛あ゛ああ゛ああ゛あぁ゛ぁ゛ぁっっ!!」
――マコトは激痛による悲鳴
「んああぁぁっ、ぐっううっ! ふぁっ、あぁぁああっ!! んあぁっ、あああぁぁぁっ……!」
――ラーラは快感による悲鳴
2人の悲鳴の色は違えど、膣から全身に走る衝撃に、身体を大きく跳ねさせ、小刻みに痙攣するのは同じだった。紅い膣口は歪み、限界まで引き延ばされていた。
「このまま奥まで突っ込んでやる」
先にマコトの方の丸ブラシが膣内へと消えた。
「あ゛あ゛ああ゛ああ゛あぁ゛――――っっ!!」
膣粘膜全体が硬質のブラシで刺激される激痛は、予想していたよりも遥かに上だったのだろうか。目が落ちそうになるくらい開いたまま絶叫し、屈強な男に羽交い絞めにされ、動けないと分かっていても身体は勝手に暴れようとする。本当に危機に瀕した時に出る心からの悲鳴だった。
痛みによる緊張で閉じた膣内を、勢いよく、杭を打ち込む勢いで奥まで突き入れる。内側から無理やり肉を開かれる感覚にマコトの背中が限界までしなった。
「あぎぃぃっ!! ひぎゃぁっ!! いだっ!! あ゛がああ゛ぁ゛ぁっっ!!!」
「奥まで届いたな。綺麗にしてやるからぞ」
男は手首を捻り、ブラシを膣内でぐるりと廻す。膣内も、子宮口も、全部を濡れたブラシの毛先が擦った。
「いやぁぁあぁあっっ!! それ、やめ゛っ!! いだい゛っ! 痛い痛い、痛い゛ぃぃ゛ぃ゛ぃっっ!!!」
「やめてぇぇっっ!! もう、やめてぇぇぇえぇぇっっ!!」
マコトの口から今日一番の悲鳴が上がった。おっとりとした彼女の口から出たとは思えない濁った悲鳴は私の心を削っていく。
「マコトっ!! んぁぁっ!? マコトっっ!!」
「人の心配してる余裕あるのか……なっ!!」
ラーラの方にも乱暴に丸ブラシが挿入された。
「あっ……かっ……お、大き……はっ……ひっ……」
あまりの刺激の大きさにラーラは悲鳴すら上げられなかった。ピクピクと全身を震わせ、丸ブラシを咥えたまま収縮した膣から、大量の愛液が飛び散った。
「へへへへっ! 入れただけでイッたのかよ」
愉快そうに嗤いながら、男は手を動かし、絶頂感に収縮を繰り返す膣孔を一切の容赦なく責め始めた。暴力的な抽送によって毛先が子宮口に突き刺さる。
その度に奥から掻き出されるように、泡立った愛液が溢れ出した。
「んひゃぁぁぁっ!? んんっ、んぁぁっっ!! ふぅっ、ふぅっ……ふぁっ、んぐぅぅっ!! ああぁぁぁあぁあっっ!!!」
凄まじい快感から逃れようと、身体をめちゃくちゃに暴れさせるも、屈強な男に押さえられてはどうしようもない。ラーラはその肉体を玩具として差し出す以外、できることはなかった。
膣壁全て、肉襞の1枚1枚がブラシによって擦られる。柄は舐めたように愛液が付着し、性器から発せられる幼くもはっきりとした雌の臭いがここまで届いてくる。
「あ――――っ! あ――――っっ!! あ――――っっっ!!!」
ブンブンと激しく首を振りながら、抗おうとするも、叩き込まれる狂った快感に唇はだらしなく緩み、口の端からは涎が垂れている。
同じ女だから分かる――ラーラはさっきからずっと絶頂を続けている……。まるで爆発的に膨らんでいく風船から快感と言う名のガスを抜くために絶頂しているようだった。
「ひぎぃぃぃ――っっ!?」
マコトの膣内から丸ブラシが一気に引き抜かれた。
驚いたことに、愛液の分泌量としてはマコトの方が多い。痛みによる防衛反応なのだろう。その量は完全に異常とも言えた。
「ははは……物凄く痛いだろ? 敏感でデリケートなマンコの肉だもんなぁ……もう入れられたくないだろ?」
丸ブラシの頭で入口を突きながら男がマコトの顔を覗き込む。泣きながらも歯を食い縛って何も言わないマコトに対して、再びブラシが捻じ込まれた。そして、また一息に引き出されるのを何回も繰り返される。
「あぎゃっ、がっ、ひぎゃぁぁっ、あがぁ゛あ”あっ! い゛だぁ゛っ!! あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っっ!!」
膣ごとめくりあげられるような、強烈な摩擦感による激痛に狂ったように悲鳴を上げる。
私はそれを聞きながら、早く気を失ってくれとひたすら願い続た。
「ふぁっ、ひっ! あああぁぁっ! うぁぁぁあ!! ふひぃぃぃっ! ひいいぃぃ――っっ!!」
そして、ラーラも最奥にまでブラシを挿入され、そのままズンズンと小刻みに突かれていた。ブラシの動きに合わせて、ラーラの身体が大きく跳ねる。
人間のペニスが当たってさえ、全身を痺れさせる様な快感を生じる子宮口――そこにペニスよりもずっと太く、大きなものが当たっているのだ。強過ぎる快感に愛液を撒き散らしながら声帯を潰さんばかりに叫び続ける。
「んああぁぁあぁぁっ!! ぎっ、あがああぁぁっ……! はっ、ひっ、ひいぃぃ! くひいぃぃっっ!!」
高い悲鳴に膣を責める男の手もますます激しくなった。深々と突き入れられた丸ブラシは、今やマコトよりも深くめり込んでいる。それが子宮口を突き抉り、その刺激が薬品によって快感へと変換され、ラーラの意識を混濁させる。
――その時、マコトの方で動きがあった。
「あっ! こいつ気絶しやがった」
「ひひっ、またションベン漏らしてやがる」
どうやら私の祈りは届いたようだ。
股間の辺りを小水と愛液で濡らしたまま、ぐったりと項垂れながらも身体の痙攣は続いている。膣内は無惨に腫れ上がっていることだろう。引き抜かれた丸ブラシには以上に粘度の高い愛液がへばり付いていた。
「あっ!! だめ! も、もう……あひゃあぁぁぅ!! あひぃぃっ、ひぃっ! んあぁっ、あっ、あっ、ああああぁぁっ!!」
間を置かずして、一際深い絶頂を迎えたラーラが叫ぶと同時に、股間から透明の液体が飛び散った。勢いよく放出された液体は、かすかな臭気を伴いながら床に落ちていく。
「うわっ、こっちも漏らした」
「ふふっ、漏らすくらい気持ち良かったのかね」
絶頂の余韻冷めやらぬまま、歪に押し広げられた膣口の上、小さな尿道が開いて、溜め込んだ液体を撒き散らす様を2人の男にまじまじと見られる。
「うううぅぅうっっ!!! うっ、くうううぅうぅぅっ!!!」
それはまるで、床に垂れた愛液を洗い流すかのようだった。
おしっこをするところを見られるのはこれが初めてではないものの、慣れるものではない。羞恥に震える間も絶頂感の抜けないラーラは全身を痙攣させ続け……最後にフッと弛緩して気を失った。
「うへぇ……こいつのマンコ、すげぇことになってんな」
気絶したマコトとラーラの股間を男たちがかわるがわる覗き込んだ。
多くの暴力に晒されながらも清楚に閉じていた膣口は、哀れなほど大きく開き、綺麗だった陰唇は激しい摩擦と抽送で充血し、まさに唇のようだった。
小さな膣穴も丸ブラシのサイズにまで開き、ぽっかりと開いた口からは真っ赤な膣肉を晒している。
「ひひひ……綺麗になったな」
「あぁ、こっちも完璧だ」
男たちの目の前で気を失った2人の蠢動する膣からは、乱暴な摩擦で泡立った愛液が涙の様に滴っていた。
「さてと……どうする?」
「もう1回突っ込んだら起きるんじゃないか?」
「気絶したお仕置きだな」
男たちが気を失った2人の膣口に丸ブラシを近付ける……。
そんなことは絶対にさせる訳にはいかない。
「申し訳、ありませんでした……」
私は組み伏せられたままそう呟くと、5人の男全員がこちらに注目した。
「ん? 何か言ったか?」
男たちの顔が一様に歪み始める。
「申し訳ありませんでした……もう2人には手を出さないで下さい。お願いします」
「それなら、ちゃんと教育を受けるな?」
「はい……私の身体で良いのであれば、どうか好きにしてください……」
目尻に浮かんでいた涙が頬を伝う。
男なんかに負けない――この気持ちは忘れていない。けど今は……今だけは抵抗する気力も削がれてしまっていた。
(2人とも……ごめんね……)
何も言わずに大人しく服を脱ぐと、抵抗の意志が無いことを示すように足を開いて手を後ろで組んだ。
するとすぐに、私に向かって10本の手が伸びて来た……。
「…………キ…………ア…………ア、キ……アキっ!!」
何度も私を呼ぶ声でハッと目が覚めた。どうやら気を失ってしまっていたらしい。
「アキっ!!!」
「だ、大丈夫っ……!?」
うっすらと目を開けると、心配そうにこちらを覗き込んでいる2人と目が合った。どちらも泣き腫らした目は赤く充血している。ブラシで容赦なく責め立てられた膣内はさぞ痛むことだろう。そんな中でも私の心配をしてくれる2人。
「ふ、2人の方こそ……大、丈夫……?」
そこで、自分の声が酷く嗄れていることに気が付いた。股間にはズキズキと鈍痛が走り、起き上がれないほどの疲労感に苛まれている。
――先程の惨劇の記憶がおぼろげに蘇る。
強力な精力剤を飲んだ5人の男たちは私の穴という穴を犯し続けた。誰かが膣とお尻の穴を〝使って〟いる最中は口と手で奉仕を強要された。少しでも手を休めると、頬を叩かれたり髪の毛を引っ張られた。
男たちが私の膣内で3回ずつ射精してからは、『なかなかイケないのはお前の搾り方が悪い』と理不尽に詰られ、締め付けを高めるためだと首を絞められた。
疲れ切った私の手淫に飽きた男たちが気を失って倒れ伏すマコトとラーラを犯そうとし始めた時は必死に懇願して止めさせた。
『必ず妊娠して出産するところを見せるので、私の身体を好きにしてください』
排卵促進剤を飲まされて、そう宣言させられた。もしも妊娠しなかったら〝懲罰〟を受けると約束させられた。
――そこで記憶は途切れていた。
「あいつら……やりたい放題しやがって……!」
力の入らない腕で何とか上半身を起こす。全身から雄の臭いが漂い、大量の精液を注ぎ込まれた子宮が重い。悔しさで涙が滲む。
「けれど、皆無事で良かったわ……今回はその……いつもよりも……」
マコトが下腹部を摩りながら呟いた。
「ふ、2人とも、本当に……」
「その先は言ってはだめよ、アキ。言ったでしょ? 私たちがあんな目に遭ったのは決してあなたのせいなんかじゃない」
「そうだよっ……! アキは何も悪くない!」
その温かい言葉に私の涙腺は決壊した。
汚れてボロボロになった3人はお互いを抱きしめながら泣き合った。
(お願いだから……誰か……グロリア様……助けてっ! 私たちをこの地獄から救って下さい……!!)
――これはドミネイトに女性として生まれ育ってしまった者のよくある日常……。