くちゅくちゅと水温を立てながら、マシロの指先が膣肉を擦り、撫で、引っ掻いた。触り方がコロコロと変わるせいで、刺激に慣れることができない。
「んっ!? んぅ、ふっ……ふぐぅぅぅっ!? やめ……んぁぁっ!? あああぁぁぁぁっっ!!!」
はっきり甘さを含んだ嬌声。女性の性感帯として知られる子宮口やGスポット。それらはある程度の開発が必要で、ましてや処女の真白には快感は得られない。性に未熟な女性は膣奥よりも膣口に性感が密集している。
マシロは指をフックのように曲げ、膣口に指先を引っかけるように出し入れをしながら、指の付け根でクリトリスを捏ねる。
「んんっ、ん――!! んむぅぅ――っ!!」
性感の同時責めによる凄まじい刺激に、真白は額に汗を浮かべ、唇を噛んで耐えている。絶頂で鋭敏になった性感帯を責め立てられ、真白はまたもや身体をくの字に折り曲げながら、腰を痙攣させている。
「良い表情ね♡ も~っと気持ちよくしてあげるから」
マシロが指を動かすたびに、淫らな音と共に、ポタポタと愛液の雫が床に垂れ落ちる。1度絶頂を迎えた身体が再び絶頂に至るのに大した時間はかからなかった。
「ふっ、ああぁぁっ! わ、わたし……また……はぁっ、はぁっ……んんっ、ん、ふっ……はっ、あああぁっ……!」
「またイキそうなのね? それじゃあ、とっておきを……」
マシロの指が絶頂目前で震える膣孔から引き抜かれる。愛液の絡み付いたそれをペロリと舐めると、大陰唇を開いて処女孔を露出させた。
そして…………。
「んひゃあぁぁぁあぁぁああっっっ!!」
真白の口から今日一番の悲鳴が上がった。
「ま、まさか……舐め……ふぁぁあああぁぁっっ!! それダメッ!!! それダメェェェッ!!!」
真白の処女膜を舌先が擦り上げる。
「うふふふ、当然、処女の女の子の最高の性感帯は処女膜……処女を失うと経験できない絶頂よ。しっかりと味わいなさい」
「ああぁっ、いやあぁぁっ、あああぁぁ、んんっ、ん、ん、あぁっ、ふぁぁっ!」
処女膜と膣肉の境界や処女膜の孔の部分を舌が器用に這い回る。
余りの刺激に何も考えられなくなり、視界はバチバチと明滅し、見開いた瞳からは涙が勝手に溢れてくる。喘ぎ続ける口の端からは涎が垂れ、胸の谷間へと落ちる。
「ああぁぁあぁああっ!! や、だめっ、イクッ! イクイクイクイクイク――ッッッ!!!!」
覚えたての〝イク〟という言葉を連呼しながら、真白は1度目よりも更に深く果てた……。
先程よりも激しい痙攣が長時間続き、愛液が飛沫となって飛び散った。
「――――かはっ! はぁ――っ、はぁ――っ、はぁ――っ……んくっ……はぁ――っ、はぁ――っ」
全力疾走をした後のような激しい呼吸を繰り返す。
がくんと身体が弛緩し、手錠によって何とか支えられている状態だ。
「まだ目が覚めない…………ってことはまだ満足できていないってことね」
悪魔のような笑みと共に顔を股間へと近付ける。狙いはヒクヒクと痙攣を続ける膣を封じる処女膜……。
「い、いや……もういや……もうイキたくない……」
弱々しく首をふる真白。絶頂の恐怖で歯をカチカチと鳴らしている。
しかし、マシロの舌先は容赦なく処女膜に触れ――――
「――――――はっっ!!!!」
そこで真白の意識は完全に覚醒した。
「………………」
夢の内容ははっきりと覚えている。今も絶頂の感覚と余韻が身体に残っているようだった。
「ぅゎ……」
念のため、股間に手をやった真白は顔をしかめる。夢と同じように、性器から溢れた愛液が太腿に付着し、下着にまで大きな染みを作っていた。
「近くに川があったはず……」
真白はこっそりとコックピットから出ると、誰にも悟られないように身を清めた。
(悔しいけど……あいつの言った通りね……)
目を覚ました真白は何かしこりが取れたようにすっきりとしていたのだった。
そしてウィンの記憶媒体には、悪夢にうなされながらも手を股間に這わせて喘ぎながら自慰に耽り、絶頂を迎える真白の姿がきっちりと映像として記録されていた。