JINKI 148 ヘブンズ誕生 前編

 テーブルダストの一地点は濃霧に覆われていて、一歩踏み出すだけでも勇気が要る。

 それなのに、自分が命知らずに思われたのだろう。後から追従する《ナナツーウェイ》が戸惑ったのを感じ取る。

『おっ……小河原さん! あまり前に行き過ぎると……!』

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