JINKI 150 黒と黒 第二話 こんな出会いの形

【2】「こんな出会いの形」

「……ジュリか。ゾールの生体認証に必要なのは八将陣のものだ。君でも簡単に扱えるし、何なら配備に加えてやっても――」

「寝言は、寝て言いなさい、坊ちゃん。……私が今回の一件、把握していないとでも思った?」

 セシルは後頭部へと据えられた銃口に対して、何でもないことのように応じる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です