JINKI 174 時が止まれば

「もう……まだなのかな、小河原さん……」

 腕時計に視線を落とす。

 学校帰りに買い物に寄るからと、呼び付けたのは両兵のほうだと言うのに、赤緒は待ちぼうけを食らっていた。

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