JINKI 200 南米戦線 第二話 「激戦の後で」

【2】「激戦の後で」

 本国からの増援は見込めそうにないことを、一人の士官が聞き留めたのをフィリプスは首肯して受け止める。

「カラカスは落ちた、か。いずれにしても、キョム一個小隊が今すぐに襲ってくるようなこともないだろう。……何が起こったのか、それは今――彼らに聞くことが相応しいのだろうな」

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