レイカル 48 8月 ウリカルと水刃の残暑見舞い

「それにしたって、どういう風の吹き回しなのかしらねー。水刃のジジィがこの時期に呼んでくるなんて」

 サイドカーに乗り込んだナナ子のぼやきに、小夜はうーんと呻っていた。

「そうねぇ……水刃様が私たちを改まって呼びたいなんて……何だか悪い予感がするわ」

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