JINKI 242 ささやかな思い出を綴って

 カポン、と音が遠く長く、残響する。
 そう言えば、この時間帯に風呂に入るのは初めてであったか、と感傷が掠めたのも一瞬、隣で湯船に浸かるルイはこきりと肩を鳴らす。
「酷い目に遭ったわね。……あんたのせいで」
「わ、私のせいですか……?」

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