JINKI 286 きまぐれの麦わら帽子

「……おい、せっかく晩飯を貰いに来たってのに、何だこの有り様は」

 両兵が文句を垂れた視線の先には木材の繊維がそこいらに散乱している。

 しかし、誰も彼も片づけようともせず、必死にかぎ針で編んでいるのは――。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です