JINKI 276 赤緒のゲーム事情

「……おい、立花。こいつぁまずいんじゃねぇの?」 「うん、まずいね。それにしても意外と言うか、何と言うか。口酸っぱくして言っている本人がハマっちゃうんだもん。ミイラ取りが、とか言うんだっけ? こういう時にジャパンでは」 […]

JINKI 275 金魚鉢の彼女ら

「おい、何だこりゃ。神社にはおおよそ似つかわしくねぇもんがあると思ったら……」  両兵が指差した先にあったのは金魚鉢だ。 「ああ、それ? 何だか色々あってねぇ……ま、ボクにしてみれば珍しい魚だったもんだから、明日にでもつ […]

JINKI 272 二人に必要なもの

 自分自身を収斂させるイメージで、さつきは瞼を閉じていた。 『さつき、いいね? 《ナナツーライト》の最大出力で一極集中。Rフィールド発生器を全開にする。言っておくけれど、ここで手加減だとか言っている場合じゃないから。頼ん […]

JINKI 271 南のカンヅメ部屋

「あっちこっちガタが来てんなー。これ、一回マジに直したほうがいいんじゃねぇの?」  とんてんかんと木材に釘を打ち付け、両兵は文句を垂れていた。 「そんなこと言ったって、あんたが指揮して建てたんだから、それくらいは面倒看て […]