JINKI 229 覚悟を振るうということ

「お疲れ様、青葉さん。モリビトの整備はしておくから、今日はもう休むといいよ」  川本の言葉に青葉は頷き、《モリビト2号》の最終点検を行う。 「いえ、でも一応……もうちょっと乗っておきたいかなぁ……って。迷惑ですかね?」

JINKI 228 優しく頬に触れて

「もうっ、立花さんってば……また通販で買い物して……」  段ボールだらけの居間を掃除しようとして、赤緒は掃除機を持ち出していた。 「買うんだったら最後まできっちりしないと。海外からの荷物も来るんだからなぁ……」

JINKI 225 可能性のひとしずく

「立花、この……“タコヤキ”とやらは何なんだ? 食えるものなのか?」  出店で売られているたこ焼きへと視線を据えたままのメルJへと、エルニィは戸惑いながら応じていた。 「あ、そう言えばそっちにはたこ焼きの文化なかったっけ […]

JINKI 223 アルマジロな御朱印

「おっ、さつきじゃねぇか。何やって……本当に何やってンだ? ここ、普段の買い出しに来ないコーナーじゃねぇか」  両兵が問いかけると、買い物袋を提げたさつきは少し当惑したようであった。 「あっ、お兄ちゃん。……その、ちょっ […]