JINKI 271 南のカンヅメ部屋 「あっちこっちガタが来てんなー。これ、一回マジに直したほうがいいんじゃねぇの?」 とんてんかんと木材に釘を打ち付け、両兵は文句を垂れていた。 「そんなこと言ったって、あんたが指揮して建てたんだから、それくらいは面倒看てちょうだいよ」 ページ: 1 2 3
JINKI 270 埋蔵金より確かなもの 「おおっ……! 本当に開いた!」 柊神社の境内で一対のL字型の棒を振って、エルニィが声にする。 それに対し、ルイが冷ややかな目線を振り向けていた。 ページ: 1 2 3
JINKI 269 アンヘルと野球 「赤緒さーん、かっ飛ばせー!」 南の声援を受けて、赤緒はよぉーし、とバットを構える。 しかし、どこか様になっていないのは相変わらずで、フォームを取ろうとしたところで僅かによろける。 ページ: 1 2 3
レイカル 58 7月 レイカルと期末テスト 「では……用意はいいかの?」 ヒヒイロが見渡した先には勉強机に齧りついたレイカルとカリクム、そしてウリカルがいた。 彼女らの前には解答用紙が置かれている。 ページ: 1 2 3
JINKI 266 繋がりはいつだって 唐突にもたらされた識別照合に広世は僅かにうろたえていた。 「……なぁ、フィリプス隊長。いくら救助信号だとは言え、怪しいとは思わないか? だって、ジャングルの真ん中に、《アサルト・ハシャ》の信号なんて……」 ページ: 1 2 3
レイカル 57 6月 レイカルと肝試し 「それでな! やっぱり思った通りだ! お化けなんてこの世には居ないんだよ!」 ふふん、と胸元を反らして得意そうにするレイカルに小夜は問いかけていた。 「あんたねぇ、突然店に来たかと思えば……。何でそう思ったのかしら?」 ページ: 1 2 3