【1】「白銀の少女」 一つ、二つと光芒が迫り来るのを目の当たりにして、アームレイカーに思惟を通す。 連動した機体循環パイプが軋み、空から強襲してきた《バーゴイル》へと銃口を突きつける。 即座に武装識別信号が振られ、 […]
投稿者アーカイブ:綱島志朗公式サイト管理人
レイカル66 3月 レイカルと三寒四温の日々
気温の落差は目に見えて出てきていると実感するのは、こうして外を出歩くと冬服をまだ仕舞っていない人間と出くわす時だ。 そういう時には決まって、自分の服装が適切なのかどうかが分からなくなってくる。
JINKI 300 アキラの手記#1
「 1991年5月某日。 本日の天候は晴れ。 風向きは北北西、視界は良好。 」 それなりに風の向きが意味を持つのは、今も黒々とした荒野を進む大型人機の推進力になるからだ。
JINKI 299 光差す方へ
「ちょっと……ちゃんと押さえててよねー」 「あー、分かってンよ。ったく……何だってオレがこんな目に……」 柊神社の屋根の上で南が脚立に上ってアンテナを掲げている。
JINKI 298 ネイルに夏色が咲く
「うーん……上手く塗れないなぁ……これはこう……?」 目の前で頭を悩ませるエルニィに赤緒は困惑しきった顔で応じる。 「その……立花さん、自分の塗ったらいいんじゃないですか? 何で私のなんです……?」
レイカル 65 2月 レイカルと乙女のパワー
女子力と言うのは案外不思議なもので、毎年あれやこれやと奮闘しても意外と蓄積ではなく乗算タイプのものなのだ。 少なくとも毎年チョコレートを作っているのに、どうにも上手くなった気がしないのは、やはり簡単に計測できるような […]
JINKI 297 チョコレート泥棒は誰?
「あれ……この間買っておいたお茶菓子……いつの間にか減ってる。ということは……立花さん!」 「ほぇ? どうしたのさ、赤緒」 居間で寝転がっているエルニィへと赤緒は注意を飛ばす。
JINKI 296 黒の女と星巡りの横顔
機動力ではこちらのほうが上だと、《バーゴイル》が空中展開していく。 その様は磁石が弾けるように鮮やかで、下操主席に収まっていたユズは見とれてしまうほどであったが、戦場はその一ミリの油断が命取りとなる。
JINKI 295 ガロウズトウジャ破壊命令
作戦司令室は静謐の只中にあった。 それもこれも、自分たちが仕掛ける好機を作るためにここまで作戦を繋いできた功績の一つであろう。 『広世。こちらは秘匿区画に入った。キムと私たちは引き続き、潜入作戦に打って出るが……』
JINKI 294 とめはねに心を込めて
「あれ? まだ教室に残っていたんですか? 立花さん」 さつきは図書室に寄っていたために今日はルイと一緒に下校しなかったのだが、クラスを覗くとエルニィの姿が垣間見えたので声をかけていた。 「あっ、さつきじゃん。なに、ルイ […]