レイカル78 3月 レイカルと感謝のお返し 街は色めく。 その喧噪にどこか巻かれたように、作木も少しだけ挙動不審になってしまう。何だか全体的に急かされるような空気を纏っていて、どうにも気もそぞろだ。 ページ: 1 2 3
JINKI 340-11 運命の荒波を行く 【11】「運命の荒波を行く」 「グレンデル隊の主戦力を壊滅させた。その戦果は称賛に値するよ」 有機的なモニターの色調を受けながら、超越者の座にある少年は何でもないように告げる。 ページ: 1 2
JINKI 340-10 白と黒 【10】「白と黒」 『第一部隊! 前へ!』 通信網を叩くのは南米にて既に先んじて展開していた《ホワイト=ロンド》の部隊だ。練度は高く、リバウンドシールドを構えた連隊はまだ八割以上は生き残っている。 ページ: 1 2 3
JINKI 340-9 現実尺のスケール 【9】「現実尺のスケール」 「定刻通りに物事は進む。素晴らしいことです」 そう応じてにこやかにモニターへと視線を振り向けた目の前の相手に、少しばかりの憎悪を浮かべてやると、こちらの顔色を察してかパチンと指を鳴らす。 ページ: 1 2
JINKI 340-8 ただ見据える神の座を 【8】「ただ見据える神の座を」 「こっちっす! 《ヴェロニカ》のメンテナンスは急ピッチで!」 基地へと帰還を果たすなり、次の任務が命令されたのだとサイラスは聞かされてコックピットブロックから這い出る。 「……グレンデル隊に引き続いて……?」 ページ: 1 2 3
JINKI 340-7 戦場での再会 【7】「戦場での再会」 声がかかったのを、認識していなかったわけではない。無論、彼が自分の身を案じていることも。しかし、今の自分はグレンデル隊の戦闘単位。兵士であるのならば、より優れた側へと自身を振り向け、そして与えられた任務は達成するべき。 ページ: 1 2 3
JINKI 340-5 ガンダルヴァの沓 【5】「ガンダルヴァの沓(くつ)」 隔離された状態と言うのは、やはり施設での生活を思い起こさせる。如何に自由が保障されているとは言え、それでも似たようなものだ。顕は車椅子を自力で動かし、キョムの居城であるシャンデリア内を行く。 ページ: 1 2 3
JINKI 340-4 向い来る脅威 【4】「向かい来る脅威」 会合はほんの二時間ほどの、ささやかなものである、と予め伝えられていたものの、それでも勝世は戸惑いを浮かべていた。仕立てのいい赤のスーツを着込み、それから視線を振り向けたのを、南は感じて頷く。 ページ: 1 2 3
JINKI 340-3 距離と感覚 【3】「距離と感覚」 「あら? メンテナンスとは殊勝ねぇ」 《ヴェロニカ》のコックピットで調整を行っていたサイラスへとイヴが語りかけてくる。 「そっちこそ。《ヴァルキュリアトウジャ》の調整は終わったのか?」 ページ: 1 2 3