JINKI 225 可能性のひとしずく

「立花、この……“タコヤキ”とやらは何なんだ? 食えるものなのか?」  出店で売られているたこ焼きへと視線を据えたままのメルJへと、エルニィは戸惑いながら応じていた。 「あ、そう言えばそっちにはたこ焼きの文化なかったっけ […]

JINKI 223 アルマジロな御朱印

「おっ、さつきじゃねぇか。何やって……本当に何やってンだ? ここ、普段の買い出しに来ないコーナーじゃねぇか」  両兵が問いかけると、買い物袋を提げたさつきは少し当惑したようであった。 「あっ、お兄ちゃん。……その、ちょっ […]

レイカル 47 7月 カリクムと憂鬱な金曜日

「雨ばっかりで今年は憂鬱よねー」  しとしとと降りしきる雨空を眺め、ため息をついたナナ子に小夜は少し同調できないでいた。 「……毎年のことでしょうに。それに、何だかんだで季節は巡るでしょ? もう七月なんだし、そろそろ…… […]

JINKI 219 いつかの自分に向けて

「採寸のために私に連れて行けって言うもんだから……」  南は呆れ返って続くエルニィへと一瞥を向けていた。 「だってしょーがないじゃん。制服じゃ、勝負になんないし。それに、ここ一番で制服ってのもなんか違うでしょ」

レイカル 46 6月 ウリカルと父の日

「うん? いつになくそわそわしているじゃないか。何かあったのかい? ウリカル」  声をかけた削里に対し、ウリカルは見つめていた雑誌を大慌てで閉じていた。 「い、いえ……っ、その……何でもございませんっ! 削里様……っ!」