「それで、人数は揃っているわね?」 問い返した南へと、ルイとメルJが応じる。 「ええ、それは一応」
投稿者アーカイブ:綱島志朗公式サイト管理人
JINKI 225 可能性のひとしずく
「立花、この……“タコヤキ”とやらは何なんだ? 食えるものなのか?」 出店で売られているたこ焼きへと視線を据えたままのメルJへと、エルニィは戸惑いながら応じていた。 「あ、そう言えばそっちにはたこ焼きの文化なかったっけ […]
JINKI 224 機械たちのまどろみ
唐突に目覚めたいやに醒めた意識に、周囲を見渡す。 暗く凝った世界の片隅で、彼は意識を伸ばしていた。 『……ここは……』
JINKI 223 アルマジロな御朱印
「おっ、さつきじゃねぇか。何やって……本当に何やってンだ? ここ、普段の買い出しに来ないコーナーじゃねぇか」 両兵が問いかけると、買い物袋を提げたさつきは少し当惑したようであった。 「あっ、お兄ちゃん。……その、ちょっ […]
レイカル 47 7月 カリクムと憂鬱な金曜日
「雨ばっかりで今年は憂鬱よねー」 しとしとと降りしきる雨空を眺め、ため息をついたナナ子に小夜は少し同調できないでいた。 「……毎年のことでしょうに。それに、何だかんだで季節は巡るでしょ? もう七月なんだし、そろそろ…… […]
JINKI 222 譲れない理由ひとつ
「ようこそ立花博士、それに確かトーキョーアンヘルの責任者の……」 「黄坂南です」 相手が思い出す前に名乗った南は、全域展開している人機の編隊へと視線を向けていた。
JINKI 221 マキちゃんの初恋
はぁ、とため息を一つついたマキに、赤緒は問いかける。 「どうしたの? マキちゃん。ちょっと元気ないね」 「あ、うん。赤緒……うーん、ちょっとねー」
JINKI 220 操主として向き合うこと
機銃掃射を掻い潜り、赤緒は《モリビト2号》を後退させていた。 「柊! 敵は三機編成だ、こっちはブレード捌きで近接に入るぞ!」 「……はいっ!」
JINKI 219 いつかの自分に向けて
「採寸のために私に連れて行けって言うもんだから……」 南は呆れ返って続くエルニィへと一瞥を向けていた。 「だってしょーがないじゃん。制服じゃ、勝負になんないし。それに、ここ一番で制服ってのもなんか違うでしょ」
レイカル 46 6月 ウリカルと父の日
「うん? いつになくそわそわしているじゃないか。何かあったのかい? ウリカル」 声をかけた削里に対し、ウリカルは見つめていた雑誌を大慌てで閉じていた。 「い、いえ……っ、その……何でもございませんっ! 削里様……っ!」