ウィンヴルガ 4 真白のとある1日 1

 楽しかった日々の夢を見る。  大切な妹とのかけ換えのない日々。皆が笑い合って毎日を過ごし、将来への不安なんて無かった。こんな日々がずっと続くのだと疑ったことも無かった。  だけど…… 「う、ん……」  意識が優しい思い […]

JINKI 80 いつか願いが咲く日まで

 はい、と白い封筒を差し出され、赤緒は当惑する。 「……何ですか? これ」 「初任給よ。赤緒さん、頑張ってくれているから」  南の口から出た言葉に赤緒はまごついてしまう。 「そんな……っ、受け取れませんよ……」

JINKI 79 歩くような速さで

 ふわぁ、と欠伸を噛み殺し、赤緒はパジャマ姿のまま、台所へと顔を出していた。  既に朝食の用意をしている五郎へと挨拶する。 「おはようございます……五郎さん」 「赤緒さん、おはようございます。今日も登校日ですよね?」 「 […]

ウィンヴルガ 3 真白&飛花 悲惨なる末路3

 凄まじい絶叫が響き渡る。  脳天まで激痛が駆け抜ける。感じる間もなく一瞬にして処女膜は裂け、薄っぺらな障壁を突破した硬質の異物は膣壁を容赦なく削りながら、未使用の膣道を無理やり限界まで拡張する。その先端が子宮口に食い込 […]

ウィンヴルガ 2 真白&飛花 悲惨なる末路2

 耳をつんざくような飛花の絶叫が響き渡り、太ももに鮮血が飛び散った。  天津之黄泉で副長のしぐれが鐘突きを受けるのを間近で見ていた飛花だったが、いざ自分の身で経験すると、戦巫女達が恐怖していた理由が嫌というほど理解できた […]

JINKI 78 夏の匂いのする戦場で

《ナナツーライト》の痩躯に無数の循環ケーブルが繋がれた状態は、まるで装置に雁字搦めにされたかのようにさえも映る。  ケーブルの辿る先は機体の番えた長距離ライフルの砲身であった。 『《ナナツーライト》へ。撃鉄、起こせ』   […]

ウィンブルガ 1 真白&飛花 悲惨なる末路

(何とか……何とかしないと……)  これまで幾度となく危機を迎え、犠牲を出しつつもすんでのところで切り抜けて来た真白・ミューラー。  彼女の外見――赤い眼と白い肌は、希少な存在と語られ、ドミネイターにその身を狙われてきた […]

JINKI 77 アンヘルの御守り

 ふわぁ、と欠伸を噛み殺した南は懐中電灯の明かりで見渡していた。 「……格納庫の見回りってかったるい……。人が居ないと言えばそうだけれど……」  ひとまず格納庫に収まっている人機のチェックと、それから電気設備の点検。自衛 […]

JINKI 76 ルイとさつきの算数教室

「あっ、こら! ルイ! 逃げるなー!」 「や、よ。何でそんなこと、やらなきゃいけないの」  境内で追いかけっこをしているルイと南を目に留めたさつきは、茫然と眺めていた。 「……ルイさんと、南さん? 何やってるんだろう…… […]

JINKI 75 アンヘルと愛妻弁当

「あっ……小河原さーん! 何やってんだろ……野球?」  買い物の途中で河川敷から両兵の声が聞こえたので、呼びかけると少年たちが一斉に指差した。 「あっ、両兵! キレーなお姉さんが呼んでるよー!」 「あン? そんな知り合い […]