JINKI 301-20 望む結末のために

【20】「望む結末のために」 《モリビト礫号》のデータ算出には時間がかかる、と言うのが結論であった。 「……ですが、早期決着を付けなければいけません」 「そう慌てるな。僕だってキリビトタイプとなれば手を焼く」

レイカル 67 レイカルと花めく季節に

「もしもし? ああ、ヒミコか。……うん、そうそう。ちょっと食べ物が思ったよりも足りなくってな。至急、用意してくれると助かる」  削里が電話ボックスの中で何度か相槌を打つのを、作木は不思議な気持ちで見つめていた。

JINKI 301-13 ヒトモドキ

【13】「ヒトモドキ」  優れたソフトウェアはハードウェアを凌駕する――そうなのだと確信した加藤は無数に分裂した自我を取り戻していた。 「……人形使いと言うのは、なかなかに大変な代物だ」 「ですが、面白い視座でしょう?  […]