「おめでとー! 二人の相性はバッチリ!」 神事を終えて柊神社に帰るなり、境内でエルニィの声が弾けて赤緒は顔を出していた。 そこには大仰なハートマークを付けた筐体が設置されており、初々しい男女二人組がお互いを見つめ合っ […]
カテゴリーアーカイブ:JINKINobel/著 シチミ大使
JINKI 211 出会いのヨスガに
『青葉、そっちに三機行った。こっちではフィリプス隊長と一緒に古代人機を押さえておくから、《バーゴイル》の迎撃を頼む』 通信網より耳朶を打った広世の声に、青葉はジャングルに潜ませた《モリビト雷号》より、砲身を突き上げてい […]
JINKI 210 楽しみは別腹で
「これこれー。やっぱりカレーは炊き立てに限るよねぇ」 「……こんな時間に?」 夜半に境内から声が聞こえて来たので、赤緒は胡乱そうにすっと顔を向ける。
JINKI 209 ヒミツの関係
「さつき、今日の帰りは自称天才と一緒にザリガニ釣りに行くわよ」 久方ぶりに登校したルイにそう呼びかけられ、さつきは戸惑いを浮かべていた。 「えっと……何でザリガニ釣り……?」
JINKI 208 思い出はきらめきの中に
「うーん……やっぱり、和菓子とかのほうがいいわよねぇ」 青葉は食堂で物色する背中を見つけて、そっと気配を殺して歩み寄る。 「とは言え、まともなのがないんだから。これも駄目ー、あれも駄目ーって感じで」 「あの……南さん? […]
JINKI 206 ムテキの証を
「ルイー、サンドイッチとのり弁、どっちがいい?」 問いかけてきたエルニィにルイは不承気に応じていた。 「どっちもあんたが食べたいんでしょ? まぁ、私にはそこの売店で買った串カツがあるわ」
JINKI 205 シールとさつきと
フライトユニットの翼を折り畳んで、今まさに降下したのは黒く染まった地平であった。 『91式人機、《キュワン》の状態を確認。操主、川本さつきへと返答を乞う』 「は、はい……! こちら川本さつき、えっと……視界、血塊炉の反 […]
JINKI 204 アンヘルと蚕の市
ふんふふーん、と鼻歌交じりにエルニィが境内で作業しているのを視界に留めて、赤緒はあれ? と首を傾げる。 「立花さん。今日は縁日の予定はありませんよ?」 「なぁーに、言ってんのさ。赤緒も知んない? いわゆる蚤の市って奴」
JINKI 203 優しい物語を添えて
「よぉ、メシ食いに来たぞ、柊ー……って、何だよ、居ねぇのか?」 柊神社に訪れる前に腹を空かせたのは少しミスだったか、と両兵が考えていると、居間でちょこんと座っているメルJの背中を発見していた。 「ンだよ、居るんじゃねぇ […]
JINKI 202 さつきとチョコのオマケ
「お茶が入りましたよー、ってあれ? お二人ともお茶の時間には少し早いですけれど……」 さつきが口ごもったのはルイとエルニィの身の回りには、既に数十個を超える菓子の包み紙が山積されたからだ。 自分のお茶は少しばかり遅か […]