JINKI 212 二人の相性の距離

「おめでとー! 二人の相性はバッチリ!」  神事を終えて柊神社に帰るなり、境内でエルニィの声が弾けて赤緒は顔を出していた。  そこには大仰なハートマークを付けた筐体が設置されており、初々しい男女二人組がお互いを見つめ合っ […]

JINKI 211 出会いのヨスガに

『青葉、そっちに三機行った。こっちではフィリプス隊長と一緒に古代人機を押さえておくから、《バーゴイル》の迎撃を頼む』  通信網より耳朶を打った広世の声に、青葉はジャングルに潜ませた《モリビト雷号》より、砲身を突き上げてい […]

JINKI 208 思い出はきらめきの中に

「うーん……やっぱり、和菓子とかのほうがいいわよねぇ」  青葉は食堂で物色する背中を見つけて、そっと気配を殺して歩み寄る。 「とは言え、まともなのがないんだから。これも駄目ー、あれも駄目ーって感じで」 「あの……南さん? […]

JINKI 205 シールとさつきと

 フライトユニットの翼を折り畳んで、今まさに降下したのは黒く染まった地平であった。 『91式人機、《キュワン》の状態を確認。操主、川本さつきへと返答を乞う』 「は、はい……! こちら川本さつき、えっと……視界、血塊炉の反 […]

JINKI 204 アンヘルと蚕の市

 ふんふふーん、と鼻歌交じりにエルニィが境内で作業しているのを視界に留めて、赤緒はあれ? と首を傾げる。 「立花さん。今日は縁日の予定はありませんよ?」 「なぁーに、言ってんのさ。赤緒も知んない? いわゆる蚤の市って奴」

JINKI 203 優しい物語を添えて

「よぉ、メシ食いに来たぞ、柊ー……って、何だよ、居ねぇのか?」  柊神社に訪れる前に腹を空かせたのは少しミスだったか、と両兵が考えていると、居間でちょこんと座っているメルJの背中を発見していた。 「ンだよ、居るんじゃねぇ […]

JINKI 202 さつきとチョコのオマケ

「お茶が入りましたよー、ってあれ? お二人ともお茶の時間には少し早いですけれど……」  さつきが口ごもったのはルイとエルニィの身の回りには、既に数十個を超える菓子の包み紙が山積されたからだ。  自分のお茶は少しばかり遅か […]