『さぁー、今週もやってまいりました、DJツナがお送りするラジオ、エブリナイトトーキョー。今週のおたよりは、ラジオネーム“今夜も不眠”さんからのリクエストです。えーっ、“毎週ラジオ欠かさずに聴かせてもらっております。早速な […]
カテゴリーアーカイブ:JINKINobel/著 シチミ大使
JINKI 129 ほんのひと時のティータイムを
「よっ、と……。《モリビト2号》、立脚に異常なし、です」 赤緒はステータスを一個ずつ確認しつつ、上操主席の反応を見る。 モリビトの指先まで伝った神経をマニピュレーター越しに認識し、よし、と首肯する。 「こちら下操主。 […]
JINKI 128 ワルキューレの園で
黒く染まった地平を鋼鉄の巨人が行き交う。 踏みしだかれる砂礫に、悲鳴さえも封殺する戦場。 ――分かっている。 これがロストライフ現象。これが、命を完全に絶ち切る最果ての大地だ。 黒カラスの巨体がその手に携えたラ […]
JINKI 127 散髪の分だけでも今は
「あら? 赤緒さん。ここ、跳ねてるわよ?」 南が髪の毛のてっぺんを指差したものだから、赤緒は慌てて鏡の前に行って、それを確認する。 「あっ、本当だ……。嫌だなぁ……寝癖みたいになってる……」
JINKI 126 簡単なAIのお仕事
『コンニチハ、両兵クン』 柊神社の門前で挨拶する背を丸めた格好の白いマスコットに、両兵は胡乱そうに眉をひそめる。 「……何だ、てめぇ……」 『コンニチハ、両兵クン。ボクの名前はマジロ。アンヘルのマスコットメカさ』
JINKI 125 模造師は嗤う
カプセルの中に入れられた縮小された《モリビト2号》に、ジュリは首を傾げる。 「何、それ」 「分からんか? プラモデルらしい」 「それくらいは分かるわよ。言いたいのは、何でそんなものをわざわざ持って私の前に現れたのかって […]
JINKI 124 プロジェクト、BG707
流線型のシルエットに、南は先頭車両へと視線を流していた。 それと同期するかのようにアナウンスが入る。 『どうですか? この最新鋭の超特急は。何せ、南米からの人機の技術が入っていますからね。物が違うでしょう?』 鼻高 […]
JINKI 123 ルイとエルニィのゲーム奮闘記
「……ん、これクリアしたらラストだねー」 ふわぁ、とエルニィが欠伸を噛み殺す。ルイはその隣でコントローラーを握ったままスタッフロールを見つめていた。 「……それにしたって疲れたぁ……いくらボクが天才だからって、三日三晩 […]
JINKI 122 思い出はポケットサイズで
「あっ、こんなところにあったんだ。昔なくした特撮のおもちゃ」 古屋谷が段ボールを探っているので、青葉はそれとなく尋ねてみる。 「古屋谷さん、それって……?」
JINKI 121 幸せなユメを
「……ん、眠れない……」 さつきはふとそう呟いて身を起こす。 特に目の冴えるような何かをした覚えはなかったが、何となく眠れない夜と言うのはあるものだ。 台所で水を飲んでから、また寝入るとしよう。そう考えて、降りてく […]