JINKI 330 いつか虹色の微笑みのために

「で、こっちにあるってコネ宮は言いたいわけね」 「それは……ルイ先輩ほどの方に意見はできないところもありますけれど……」  ルイと金枝が揃って渋面を突き合わせるので、さつきはおずおずと挙手して意見する。

JINKI 328 黄昏にて、杯を片手に堕天する

 互いにデッキブラシを構えて対峙する。  まさか、事ここに至って勝負するとは想定外であったが、それは双方ともにである。 「いい? こっちからこっちまでがボクの分ね! キミはそっちからそっち!」

JINKI 326 まだ見ぬ青の明日へ

 疾走感はこれまで運用してきた人機とは雲泥の差だ、とアイリスは操縦桿を握りながら噛み締める。ヘッドアップディスプレイの圧倒的な処理速度も、ましてやフットペダルを踏み込んだ際の加速も、鹵獲した《バーゴイル》とは一線を画して […]

JINKI 325 開幕!テッチャンマラソン!

『レディース&ジェントルメン! ここに集まってくださった紳士淑女の皆さん! さぁさ! 今一番のゼッケンから六番のゼッケンまで揃いましたー……っと! 五番ゼッケンがここで乱痴気騒ぎかぁー!』

JINKI 323 彼らのシンプル・プラン

 三日間も補給物資がないとなれば、前線に影響してくるのは必定と言えるだろう。それでもなお、《バーゴイル》相手に徹底抗戦を続ける現地兵士たちは今もまたキョムのシャンデリアの光が降り注ぐのを絶望の眼差しで眺めていた。ここでの […]

JINKI 322 アキラの手記#2

 煤けた風が吹き抜けていく。長い黒髪を巻き上げていくロストライフの土壌の乾いた空気は、いつになっても慣れないものだ。アキラは今もゆっくりと大地を踏み締めていく《マイマイ》の振動を感じながら、巻き付けたペンを取り、手記を書 […]