JINKI 316-1 虚飾の舞台

【1】「虚飾の舞台」  人機は精密部品の塊だと聞かされ、レクリエーションルームから望む格納庫を案内される。しかし、妙な取り合わせだと勝世は車椅子を押しながら考えを巡らせる。  片手を負傷してギプスを巻いている黒髪の少年は […]

JINKI 314 天より落ちて、地に生まれる

 今日も今日とて教職は疲れて仕方がないのだが、なずなにしてみればこれも隠れ蓑の一つ。疎かにするわけにはいかないとアパートの扉の鍵を開けたところで声が返って来る。 「ああ、おかえり。姉さん」

JINKI 312 頑張り屋のメモ帳

 ひぃふぅみぃ、と数えてから赤緒は納品書の数と照合する。 「えっと……これがこうだから……これが、こうで……」 「おい、赤緒! いつまで納品書と睨めっこしてんだよ! 早く、次の仕事に取りかかんなくっちゃ間に合わねぇぞ!」

JINKI 311 尽きない物語を聞かせて

 どこまでも深く潜るように、宵闇は果てしない。それでも、どこかで線引きをしなければいけないと、下操主席の両兵は口にする。 「いいな? 何があろうと、今回の作戦成功は絶対なんだ。むしゃくしゃだとかは柊神社に帰ってからにしろ […]

JINKI 307 いい人の条件

 生憎の雨空が続いており、そう言えばそろそろ梅雨時か、と両兵は柊神社の軒先で感じ取る。 「痛ってて……昨日は飲み過ぎちまったな……」  日本の低気圧は思ったよりも堪える。片頭痛を少しでもマシにしようと台所に向かったところ […]