JINKI 306 いずれ来る未来に向けて

『現状、操主伝導率は七十パーセントで推移。血塊炉反応はオールグリーン』  いくつかの通信を聞きつけつつ、インジケーターを確かめる。即席の上操主席から望む景色は格納庫の一角であり、出撃姿勢に入ったまま専用Rスーツから伸びる […]

JINKI 304 はなまるの努力を

「えーっと、何なんです、これ……」  夕飯の買い物を終えたところで居間に訪れた赤緒は目の前の光景に茫然とする。  さつきがストップウォッチを持っており、卓を囲んでルイが居るのはまだ分かったのだが、その対面では両兵とメルJ […]

JINKI 302 まごころのへそくりおむすび

「いい? ルイ。今週の貯蓄量はそうそう馬鹿にならないんだから。慎重にね」 「分かってるわよ。南じゃあるまいし」 《モリビト2号》の整備点検を終え、青葉が格納庫周りをうろついていると、不意にそんなやり取りが聞こえてきたもの […]

JINKI 301-21 帰るべき場所へと

【22】「帰るべき場所へと」  修学旅行がどうなることか、と思っていたが、存外にマキと泉はたくましく、二日分延長になった京都旅行を満喫したようだった。 「赤緒! 大丈夫だったの? 外には出るなって言われていたからさ!」

JINKI 301-20 望む結末のために

【20】「望む結末のために」 《モリビト礫号》のデータ算出には時間がかかる、と言うのが結論であった。 「……ですが、早期決着を付けなければいけません」 「そう慌てるな。僕だってキリビトタイプとなれば手を焼く」