JINKI 301-8 暗躍する影と、彼らの日々

【8】「暗躍する影と、彼らの日々」 「よっ。よかったなぁ、お前。あんだけ大事だったのに、もう退院だろ?」  両兵が橋の下のソファで寝そべっていると不意に声をかけられる。 瞼を上げると勝世が上着片手に顔を覗き込んでいた。

JINKI 301-7 訪れた日常と非日常

【7】「訪れた日常と非日常」  翌日にはもう学校に行けと言われても、赤緒にしてみればどこかふわふわとしていて現実感がない。 「……赤緒っ。どうしたのー? 何かいつもよりもぼーっとしちゃってさ」 「マキちゃん……。私、その […]

JINKI 301-4 恐怖は漆黒の影と共に

【4】「恐怖は漆黒の影と共に」  現地での接触は厳禁だと、そう言われていたことを揺蕩う意識の中で思い返す。  カプセルが開き、その意識を「引き継いだ」のを認証してから意識を取り戻していた。 「……前任者も急いだものだ」

JINKI 301-3 それぞれの脅威

【3】「それぞれの脅威」 「実際のところ、こう着状態、と言ったほうが正しいだろうな」  帰宅するなり、パソコンと向かい合っていたドクターオーバー――否、瑠璃垣セリに対してなずなは声を飛ばす。 「……逆探知だとかは……」

JINKI 301-1 白銀の少女

【1】「白銀の少女」  一つ、二つと光芒が迫り来るのを目の当たりにして、アームレイカーに思惟を通す。  連動した機体循環パイプが軋み、空から強襲してきた《バーゴイル》へと銃口を突きつける。  即座に武装識別信号が振られ、 […]