レイカル 6 五月「レイカルと五月病」

「ヒヒイロ、大変なんだ! 創主様が!」  突然に駆け込んできたレイカルにヒヒイロは困惑する。元々、落ち着きのない性格ではあったが、息を切らして肩を荒立たせたその様子にヒヒイロは落ち着くように促す。 「待て待て。どうしたと […]

レイカル 5 エイプリルフール「レイカルの大きなウソ」

「レイカル。ねぇ、知ってる?」 「あっ! お前、そのパターンはまた私に大嘘を吹き込む奴だな! もう騙されないぞ!」  構えたレイカルがデザインナイフで威嚇する。それをラクレスは余裕ありげな笑みを浮かべて頭を振るのだった。 […]

レイカル 4 「好敵手(とも)の誓いを」

「ねぇ、ユーリ。持て余してるなー、とか思ってる?」  問いかけられてユーリは眼鏡のブリッジを上げた。芳しいコーヒーの香りが漂ってくる。故郷ほどではないが、日本のコーヒー文化も悪くはない。  薄暗闇の喫茶店では相棒であるオ […]

レイカル 3 「レイカルのひな祭り」

「創主様。なにやら視線を感じます……。敵の気配かも……」  パーカーのフード部分に隠れていたレイカルが不意にそのようなことを言い出したものだから、作木は困惑した。  覚えず周囲へと視線を配る。その眼差しに警戒が宿った。 […]

レイカル2 バレンタイン「乙女の戦場」

「乙女の戦場の季節がやってきたわよ、小夜」  スイーツバイキングで不意にそう切り込んできたナナ子に、小夜は訝しげな眼差しを注いだ後、額に触れた。 「……何?」 「いや、熱でもあるのかなー、って」 「小夜! 悔しくないの? […]

レイカル1 Xmas 「レイカルのクリスマス」

 浮遊する影がその手のひらを輝かせる。真紅に染まった可視化されたオーラ――ハウルが纏いつき、一台のトラックを縫い止めた。 「な、何だ、おい!」  運転席でドライバーが困惑する間にも、その距離は電柱まで刻々と詰まっていく。 […]