JINKI 334 ほっぺたにまるっ!

「次はこれ書いて……そんでもって次はこれね」

 次々と差し出されていく答案用紙を前にして赤緒は完全に過労状態で赤ペンを走らせながらうっ、と戸惑う。

「あ、あのー……ジュリ先生……?」

JINKI 333 愛と友情も薄明の朝陽に

 ずーんと沈痛に顔を伏せたマキに対して、赤緒はお茶を注ぎながらそろそろ限界か、と悟っていた。

「マキちゃん? そろそろ休憩する?」

「ま、まだ……っ! まだ頑張らないとぉ……締め切りに間に合わないんだから……!」

JINKI 332 インターネットはたいへんだ

「な、なぁ……秋ぃ……。そろそろ休んだほうがいいんじゃないのか? ほら、ずっと張り詰めたってしょうがないんだし」

「そ、そうだよ! シールちゃんの言う通りって言うかさ……。秋ちゃんも、ね……?」

レイカル75 12月 レイカルとサプライズサンタ

 サンタクロースと言うものを意識し始めたのは、恐らくは幼稚園時代であったと思うのだが、その頃から子供に似つかわしくない達観があったような気もするのだ。

 だからこそ、夢を与える側になってからの立ち振る舞いには気を付けなければいけないと、小夜は『銃光戦隊トリガーV』の担当マネージャーから連絡を受けていた。

JINKI 331 数センチの歩み寄りを

 脈拍が加速するのは、いつもこういった感覚に身を委ねているからだけではない。

 武器を取れば、自ずと。それでいて己の中に深く潜る。心象風景はいつも凪いでいる。青く、広大な海原。それとは相反する赤く燃え盛る空。どちらもが自分をいつだって板挟みにするのだ、とメルJは《バーゴイルミラージュ》のアームレイカーを握り締める。

JINKI 330 いつか虹色の微笑みのために

「で、こっちにあるってコネ宮は言いたいわけね」

「それは……ルイ先輩ほどの方に意見はできないところもありますけれど……」

 ルイと金枝が揃って渋面を突き合わせるので、さつきはおずおずと挙手して意見する。

レイカル74 11月 レイカルと裁縫日和

 大人になってみると、案外季節の機微と言うのは失われるもので、小夜はテレビからもたらされた報告にふと気づく。

『東京は例年よりも四日早く、木枯し一号が吹きました!』

JINKI 328 黄昏にて、杯を片手に堕天する

 互いにデッキブラシを構えて対峙する。

 まさか、事ここに至って勝負するとは想定外であったが、それは双方ともにである。

「いい? こっちからこっちまでがボクの分ね! キミはそっちからそっち!」