JINKI 316-1 虚飾の舞台

【1】「虚飾の舞台」

 人機は精密部品の塊だと聞かされ、レクリエーションルームから望む格納庫を案内される。しかし、妙な取り合わせだと勝世は車椅子を押しながら考えを巡らせる。

 片手を負傷してギプスを巻いている黒髪の少年は車椅子の振動で眠そうにこっくりこっくりと項垂れている。

JINKI 314 天より落ちて、地に生まれる

 今日も今日とて教職は疲れて仕方がないのだが、なずなにしてみればこれも隠れ蓑の一つ。疎かにするわけにはいかないとアパートの扉の鍵を開けたところで声が返って来る。

「ああ、おかえり。姉さん」

レイカル 70 7月小夜とカグヤと七夕の季節

 テレビでパンダが笹を食べているのを目にして、そう言えば、と小夜は思い出していた。

「……明日って七夕じゃない」

「うん? そんなことで思い出しちゃって。小夜もカレンダー通りの仕事じゃなくなったのかしらね」

JINKI 312 頑張り屋のメモ帳

 ひぃふぅみぃ、と数えてから赤緒は納品書の数と照合する。

「えっと……これがこうだから……これが、こうで……」

「おい、赤緒! いつまで納品書と睨めっこしてんだよ! 早く、次の仕事に取りかかんなくっちゃ間に合わねぇぞ!」

JINKI 311 尽きない物語を聞かせて

 どこまでも深く潜るように、宵闇は果てしない。それでも、どこかで線引きをしなければいけないと、下操主席の両兵は口にする。

「いいな? 何があろうと、今回の作戦成功は絶対なんだ。むしゃくしゃだとかは柊神社に帰ってからにしろよ。他は受け付けん」