JINKI 316-1 虚飾の舞台 【1】「虚飾の舞台」 人機は精密部品の塊だと聞かされ、レクリエーションルームから望む格納庫を案内される。しかし、妙な取り合わせだと勝世は車椅子を押しながら考えを巡らせる。 片手を負傷してギプスを巻いている黒髪の少年は車椅子の振動で眠そうにこっくりこっくりと項垂れている。 ページ: 1 2 3
JINKI 315 ご褒美のあとで、あなたと デッキブラシをごしごしと走らせるさつきはふぅ、と一呼吸ついていた。 「思ったよりも汚れちゃっていたなぁ……。やっぱり連日模擬戦ってなると、想定以上って言うか……」 ページ: 1 2 3
JINKI 314 天より落ちて、地に生まれる 今日も今日とて教職は疲れて仕方がないのだが、なずなにしてみればこれも隠れ蓑の一つ。疎かにするわけにはいかないとアパートの扉の鍵を開けたところで声が返って来る。 「ああ、おかえり。姉さん」 ページ: 1 2 3
JINKI 313 おやすみを言うのは 「ではこちらの寝具はどうでしょう? お二人にお似合いですよ!」 販売員の上機嫌な声を受けてメルJはぎこちなく目線を向ける。 「……おい、小河原。これはどう返せばいいんだ」 ページ: 1 2 3
レイカル 70 7月小夜とカグヤと七夕の季節 テレビでパンダが笹を食べているのを目にして、そう言えば、と小夜は思い出していた。 「……明日って七夕じゃない」 「うん? そんなことで思い出しちゃって。小夜もカレンダー通りの仕事じゃなくなったのかしらね」 ページ: 1 2 3
JINKI 312 頑張り屋のメモ帳 ひぃふぅみぃ、と数えてから赤緒は納品書の数と照合する。 「えっと……これがこうだから……これが、こうで……」 「おい、赤緒! いつまで納品書と睨めっこしてんだよ! 早く、次の仕事に取りかかんなくっちゃ間に合わねぇぞ!」 ページ: 1 2 3
JINKI 311 尽きない物語を聞かせて どこまでも深く潜るように、宵闇は果てしない。それでも、どこかで線引きをしなければいけないと、下操主席の両兵は口にする。 「いいな? 何があろうと、今回の作戦成功は絶対なんだ。むしゃくしゃだとかは柊神社に帰ってからにしろよ。他は受け付けん」 ページ: 1 2 3
JINKI 309 ルイと次郎の予防接種 「……ルイさーん、次郎さーん。……本当にどこ行っちゃったのかなぁ……」 抱えたジロウがぷぎぃと鳴きかけたので、大慌てでルイはその口元を塞ぐ。 「……黙りなさい。死にたいの?」 ページ: 1 2 3