JINKI 301-11 旅立ちと因縁と

【11】「旅立ちと因縁と」

 一週間が経つのはあっという間で、赤緒は明日に迫った修学旅行を前にして荷物を詰め込んでいた。

「えっと……着替えよしっ。それとお金とかも、ちゃんと用意できたかな……。旅のしおりは、と……」

JINKI 301-9 笑顔の理由

【9】「笑顔の理由」

「あ、あの……」

 夕飯時に柊神社の台所に顔を出した金枝に、さつきは少しだけ戸惑う。

「……ああ、えっと……三宮さんでしたっけ? まだ夕飯には少し早いですので、ちょっと待っていただければ」

JINKI 301-8 暗躍する影と、彼らの日々

【8】「暗躍する影と、彼らの日々」

「よっ。よかったなぁ、お前。あんだけ大事だったのに、もう退院だろ?」

 両兵が橋の下のソファで寝そべっていると不意に声をかけられる。

瞼を上げると勝世が上着片手に顔を覗き込んでいた。

JINKI 301-7 訪れた日常と非日常

【7】「訪れた日常と非日常」

 翌日にはもう学校に行けと言われても、赤緒にしてみればどこかふわふわとしていて現実感がない。

「……赤緒っ。どうしたのー? 何かいつもよりもぼーっとしちゃってさ」

「マキちゃん……。私、その……」

JINKI 301-4 恐怖は漆黒の影と共に

【4】「恐怖は漆黒の影と共に」

 現地での接触は厳禁だと、そう言われていたことを揺蕩う意識の中で思い返す。

 カプセルが開き、その意識を「引き継いだ」のを認証してから意識を取り戻していた。

「……前任者も急いだものだ」

JINKI 301-3 それぞれの脅威

【3】「それぞれの脅威」

「実際のところ、こう着状態、と言ったほうが正しいだろうな」

 帰宅するなり、パソコンと向かい合っていたドクターオーバー――否、瑠璃垣セリに対してなずなは声を飛ばす。

「……逆探知だとかは……」