「あのさ……ちょっといいかな、五郎さん……」
エルニィの潜めた声に五郎はきょとんとする。そうでなくとも自分にエルニィが声をかけるのは珍しい。きっと、何か用があるのだと感じ、にこやかに応じていた。
「何でしょう? 困ったことでもありましたか?」
「いやまぁ……困ったって言うか、日本って変だよね、って話」
「変……と申しますと?」
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JINKI オリハルコン・レイカル 人狼機ウィンヴルガ
「あのさ……ちょっといいかな、五郎さん……」
エルニィの潜めた声に五郎はきょとんとする。そうでなくとも自分にエルニィが声をかけるのは珍しい。きっと、何か用があるのだと感じ、にこやかに応じていた。
「何でしょう? 困ったことでもありましたか?」
「いやまぁ……困ったって言うか、日本って変だよね、って話」
「変……と申しますと?」