JINKI 64 春が来るから

『えっさー、ほいさー、っと! あれ? これでいいんだっけ?』

 エルニィの疑問を引き受けた《ブロッケントウジャ》が巨大なくわを振るい上げて自問する。その様子に、さつきは愛機である《ナナツーライト》越しに応じていた。

「えっと……私も初めてなので、どうにも……」

『えーっ? 日本人って、みんな農作業が得意なんじゃないの?』

「それ偏見……。それに私、旅館の子供なので……」

 エルニィはシークレットアームに人機サイズのくわをもたれかけさせ、《ブロッケントウジャ》のコックピットより出ていた。

「ちょっと休憩にしようよー、さつきー」

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