JINKI 113 恋のテレホンダイヤル

「おっ、赤緒、おかえりー」

「あっ、立花さん。ただいま帰りまし……何なんです? それ」

「これー? 本国から送られて来た新しい端末なんだよねー。何でもさ、十年以内にこれが流行るとか流行らないとか」

 エルニィの手にしているのは手のひらに収まるサイズの灰色の端末であった。無線機だろうか、と赤緒も凝視していると、端末の中腹部から折れ曲がってしまって赤緒はついつい慌てふためいてしまう。

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