JINKI 142 アンヘルのお正月三番勝負

「謹賀新年」と書かれた唐松に青葉は少しだけ瞠目してから、そっか、と呟く。

「ここじゃ、何だか実感湧かないけれど、もう年が明けたんだっけ」

「おーっ、青葉じゃないの。どうしたの? 突っ立っちゃって」

「あっ、南さん。その……明けましておめでとうございます」

 ぺこりとこちらの新年の挨拶に南は訝しげにする。

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