JINKI 90 舞い踊るように着飾って

「ねーねー。青葉ってば。いつも同じ服だけれど、替えとかないの?」

 尋ねてきたエルニィに青葉は自らの服を顧みる。

「これ、お気に入りだから……」

「でもさ、ここはブラジルじゃん。せっかくなんだし、ちょっとブティックまで足を延ばさない?」

 確かに、せっかくここまで来たのだ。連日《モリビト2号》の調整ばかりでは息も詰まってしまうというもの。

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