JINKI 178 私だけの思い出に

『柊、《モリビト2号》の反応速度、三拍鈍いぞ、何やってンだ』  対峙するのは《ナナツーライト》である。  自衛隊の試験場にて、赤緒の操る《モリビト2号》と両兵とさつきの駆る《ナナツーライト》は、互いにプレッシャー兵装を携 […]

JINKI 177 前に進む理由を

「うん? 何をやっとるンだ、お前らは」  いつものように朝食にありつこうと柊神社を訪れた両兵は、めいめいに体操服に身を包んだアンヘルメンバーを認め、首をひねる。 「ああ、両兵じゃん。ちょうどよかったね、奇遇って奴」

JINKI 173 メカニックの乙女道

「お邪魔しまーす……って、誰も居ねぇでやんの」  一応はインターフォンを鳴らして窺ったものの、人の気配は皆無で、シールは肩透かしを食らった気分であった。 「境内のほうには……格納庫か。いいのかねぇ、こんなに無防備で。とは […]

JINKI 169 エルニィの家で

「あっ、立花さん! そんなところで寝転がっていると、風邪を引きますよ」 「あー、うん。小うるさいなぁ、赤緒は。ボクのおかんじゃないんだからさ」  エルニィは寝転がりながらスナック菓子を頬張っていると、今度はさつきからの注 […]