「あれ! あれって何、じーちゃん!」 「ああ、あれはナポレオンフィッシュって言ってな」 「何だあれー、マッヌケー!」
カテゴリーアーカイブ:JINKINobel/著 シチミ大使
JINKI 266 繋がりはいつだって
唐突にもたらされた識別照合に広世は僅かにうろたえていた。 「……なぁ、フィリプス隊長。いくら救助信号だとは言え、怪しいとは思わないか? だって、ジャングルの真ん中に、《アサルト・ハシャ》の信号なんて……」
JINKI 265 胸いっぱいの感謝をあなたに
「……怪しい」 呟いた南に対面に座り込んでいたエルニィが角煮を頬張りながら聞き返す。 「何が? 南、頬っぺたにご飯粒付いてる」
JINKI 264 ナイショの水泳授業
「ヴァネットさん、手伸ばしてください」 「むっ……こうか?」 フェンスを越えたところでさつきはふぅと一息つく。
JINKI 263 その気持ちに名前を付けて
「お兄ちゃん、そっちのほうをお願いできるかな」 「おう。……つーかよ、こんなことして何になるンだ? 別にオレらが散らかしたわけじゃねぇだろうに……」
JINKI 262 テレビに乾杯
『今日の天気は晴れ時々曇り。または時々……まぁ、こんなにもお安いんですか! このカニ!』 夕食の席にて、顔を出した両兵は眉根を寄せる。「……おい、何だこれ。テレビ……だよな?」
JINKI 261 My dear…
「……立花さん。《モリビト2号》、配置完了しました」 『了解。けれど、油断はしないで。アンヘルの面々を揃えたのは、何も酔狂じゃないんだから』 エルニィの《ブロッケントウジャ》は長距離狙撃用の装備を施され、既に陣取ってい […]
JINKI 260 年越しは喧騒と共に
「これは、こっちで……それは、そっち……」 青葉がメモを取っているとエルニィがひょっこりと顔を出す。 「何やってんのさ、青葉」
JINKI 259 マキちゃんとときめき
「赤緒ー、コンビニまで行ってくれない? 夜食を食べないともう持たなさそう……」 机に突っ伏したマキに赤緒はちょうどお茶を注いでいたところなので原稿の進捗を窺う。
JINKI 258 ちょうどいい遠回りを
「よし、今日の《モリビト2号》の起動テストはここまで。それにしても、よく頑張ってくれていると思うよ、青葉さんも両兵も」 川本の賛辞を受けてから、青葉はようやく緊張を解く。